あなたの子どもも危ない！野球肘とは？

2024年10月3日 2024年10月29日

admin_kitahama

このような症状で困っていませんか？

1.練習中肘に痛みが出る
2.練習時間が延びると痛みが出る
3.投球フォームが悪い
4.肘の曲げ伸ばしが痛い
5.休養中は痛みはないが、投げ出すと痛みが出る

野球肘の症状

野球肘とは何か？

野球肘は、小学生から中学生の成長期に多く見られる症状で、大人にも発症が見られます。
特にピッチャーに多く見られる肘の症状です。
投球動作によって肘の内側の靭帯や筋肉、軟骨が損傷を受けることが主な原因です。

野球肘は大きく分けて内側型、外側型、後方型の3タイプあります。

代表的な3タイプ

タイプ	代表的な疾患
内側型	内側側副靭帯損傷、内側上顆剥離骨折
外側型	離断性骨軟骨炎
後方型	肘頭疲労骨折

成長期と大人の違い

成長期の選手では、成長軟骨への負担が問題となります。
成長期は骨がまだ未熟な状態であり、繰り返しの投球動作による牽引力（引っ張られる力）によって関節が引き延ばされたり、場合によっては靭帯の付着部が剥がれてしまい靭帯損傷になります。

大人の選手では過去に肘や肩を怪我したことがある場合、その影響が正常な投球動作の妨げになり、肘に過度な負担をかけることがあります。
十分なウォーミングアップ不足や、年齢とともに体の柔軟性が低下することで、投球動作において適切なフォームを維持することが難しくなります。
過去の怪我が完治していないことやフォームが悪い状態のまま投球動作を続けていくと再発のリスクや、他の部位を痛めてしまう原因にもなります。

野球肘になる原因

痛みが出る原因

投球動作で外反強制で肘にがかかること(反る)が主な原因です。

※投球動作の位相・・・①

・柔軟性の低下、可動域の低下
胸椎の伸展が出ないことで肩甲骨の可動域が低下し、背骨から身体を使うことが出来ないので、肩や手先の力で投げようとしてしまい負荷がかかってしまいます。
肩で投げてしまうようになると肩の後ろの筋肉が硬直してしまい、外旋可動域がさがることで、肘に負担が掛かりやすくなってしまいます。

・筋力低下
普段の姿勢が悪く、猫背が続くことで巻き肩になってしまいます。
現代は成長期の選手でも日常生活からパソコン・スマートフォン等の長時間の使用によって自然に猫背姿勢が定着してしまう事で、肩の巻き込み(巻き肩)、肩甲骨が外側に広がった状態になります。
そうすることで肩甲骨周りを支える土台の筋肉に常に負荷が掛かります。
体幹部に肩甲骨を引き付けることが出来なくなり肩や肘に負担が掛かってしまいます。
というのも肩甲骨は元々身体の中で浮遊骨としてあるため、複数の筋肉と協力して動く必要があります。
不良姿勢が続き、筋肉が常に伸ばされた状態になることで筋力低下してしまうことは肩甲骨の動きを不安定にさせてしまいます。
筋発揮の不から連動が上手くいかず肩甲骨が不安定に動く原因となってしまいます。

アプローチ

患部や、代償動作によって緊張している関節や筋肉を手技やパーソナルストレッチ整体をしていきます。
また、アフターケアとして、自宅でも簡単に行える肩甲骨や背骨のストレッチなどお伝えし、痛みの解消を目指します。
当施設はパーソナルジムが併設している為、トレーナーと連携し、投球動作など根本的な改善をサポートします！

予防

また、野球肘は再発を訴える方も多く、投球を断念しなければならないと言われた方もいます。
症状に真摯に向き合い怪我の再発予防をし、身体にとっての正しい使い方や動かし方をマスターすれば定期的にメンテナンスを行うと症状が出てこなくなります。

当院の整体部門においては二次的損傷の予防の為、末端の筋肉や関節の動きやすさを出すための可動域ストレッチや手技
トレーニング部門ではトレーニング指導、身体の使い方の再習得、適切なフォーム指導を行うことでリスクを減らすことができます。
投手だけでなく、コーチや監督や保護者もその重要性を理解し、選手の健康を守るために協力することが大切です。
野球人生で野球を楽しむために、日頃からのケアと適切な指導が不可欠です。

安静にしていることを目的とした保存療法より、エラーの出ている部分に対し、いち早く対応し適切な処置を出来るかが大切です。

野球肘の予防には、適切なウォーミングアップとクールダウン、適切な投球フォームの習得、過度の投球を避けることも重要です。また、適切な休養期間(回復期間)を設けることも大切です。
コーチやトレーナーと連携して、肘に負担をかけない練習メニューを作成することも効果的です。

学生の1年はものすごく短くとても濃い時間なので、怪我をしてしまい長期離脱してしまう事の無いよう予防していきましょう。